2019年10月05日 (土) | 編集 |
2019年10月5日(土) 晴 時々曇り
蜜蜂と遠雷
直木賞と本屋大賞をダブル受賞した恩田陸さんの小説です。
>上下巻でタイトルがつながるカバーって...やるなぁ!(^^;
四人のピアノコンテスタントの物語です。
上・下巻の大作ですが、あっという間に読み終えてしまいました。
【あらすじ】
ピアニストが厳しいコンクールに挑戦するお話です。
コンクールを勝ち抜いていくという話なので、
足の引っ張り合いとか、どろどろした事件が起こるのかな?
と思いながら読み進みましたが、全然違いました!
才能あるピアニスト達が、それぞれに悩み苦しみながらも
努力し、お互いに影響され、助け合い成長していく物語で、
とてもワクワク・ドキドキする作品です。
ピアノ演奏の表現も素晴らしいです。
風間塵:16歳(鈴鹿央士)
本作品の主人公。
実家が養蜂業を営んでるため各地を転々としながら
生活している。
そのため、自分のピアノを持っていない。
弟子をとらないことで有名な世界最高峰のピアニスト
から見出されて指導を受けた謎の少年。
コンクールの本選に残ればピアノを
買ってもらえると親と約束している。
蜂農業の息子であることと野生的な演奏をすることから、
「蜜蜂王子」と呼ばれている。
亜夜:20歳(松岡茉優)
国内外のジュニアコンクールを制覇した天才少女。
でも、13歳の時に突然、母を亡くしたショックから
コンサートを放棄して失踪。
それ以来、ピアニストになることから逃げていたが
再起を目指してコンクールに挑戦する決心をした。
高島明石:28歳(松坂桃李)
楽器店勤務のサラリーマン・高島明石28歳。
ピアニストになることを諦めたつもりだったが、
どうしても諦めきれず、年齢制限ギリギリで
最後のチャンスにかけてコンテストに挑む。
天才ではないが、努力家で聴衆の心に残るピアノを弾く。
仕事と家庭があるため、なかなか練習時間が取れない。
サマル:19歳(森崎ウィン)
母親は日系3世のペルー人。
父親はフランス人貴族の血を引いている。
完璧な技術と音楽性の持ち主で
今回のコンクールの優勝候補。
子供の頃、亜夜と出会い、亜夜がピアノ教室に誘ったことが
きっかけで、ピアニストの道に入ることになった。
このコンクールで、亜夜と再会できたとを
とてもうれしく思っている。
この四人が、微妙に絡み合って、厳しいコンクールの
予選、本選へと進んでいきます。
楽器店に勤める明石は、練習時間があまり取れません。
少ない時間の中で賢明に練習に励む姿に、
優勝は無理だとしても、入選はしてほしいな...と
応援せずにはいられませんでした!(^^;
天才少女だった亜夜は復活できるのか???
>多分、小説の流れからいくと、感動的な復活に
なりそうに思うけど、どうかな???
塵は、異端であるため審査員の評価は賛否両論。
そのため、いつもギリギリで審査を通過します。
でも、コンクールが進むにつれて、審査員の評価が
どんどん良くなってきます。
果たして、マサルを抑えて、塵が優勝するのか!?
小説は先の展開が楽しみで、かなりのスピードで
読み進みました。
最後までドキドキ・ワクワクでした。
小説がとても面白かったので、映画の公開を楽しみにしていました。
んで、昨日、仕事帰りに映画を観てきましたが...
映画は、この長編大作を2時間ほどにまとめるには
ちょっと無理があったのかな...と思いました。
4人が、過去に微妙に絡まっている大事なシーンが
うまく描かれていないのが残念でした。
とっても大事なエピソードだと思うので、
あのシーンが省かれてるってどーなの!?
という部分がいくつもありました。
そのせいか、4人がお互いに影響されあって
成長していくシーンや、ピンチに助け合うシーンが
それほど感動的には伝わりませんでした。
小説では、こんな大事な時に自分の練習時間を割いて
相手のピンチを助けちゃったりして...いいの!?
あ~、本当に、純粋に音楽を愛してるんだなぁと
とても感動したんですが、映画ではその感動が薄かったです。
小説ではコンテストで誰が優勝するのかと
ドキドキしましたが、映画は小説ほどワクワク感がなかったです。
四人の俳優さんの演技は、素晴らしかっただけに、
ちょっと物足りなくて残念な作品でした。
映画では松坂桃李さん(高島明石)の演技が印象に残りました。
一番、小説のイメージに近かったかな...
鈴鹿央士さんの演じた風間塵は、もっと自由奔放なイメージだったので、
ちょっと奔放さが足りなかったように思います。
あ、鈴鹿さんが悪いんじゃなくて、演出の問題ですので~。(^^;
私の中では、風間塵はNHKで放映されていた「ピアノの森」の
一ノ瀬海(イノノセカイ)とダブってたので...(^^;
映画の残念なところばかり書いてしまいましたが、
ピアノ演奏はとても素晴らしかったです♪
小説の中に出てくる架空の作曲家の作品「春と修羅」は、
迫力のある素晴らしい作品でした!
映画を見に行った理由の一つが、
小説で表現されていたピアノの演奏を聞いてみたかったから
だったので、とても満足でした。
映画は、小説を読まずに映画を観た人には
分かりにくい部分が多かったんじゃないかな?と思います。
実際、映画館を出る時に「なんか、よくわからんかったな...」と
話してる人がいらっしゃいました。
映画しか観ていない方には、
是非小説も読んでいただきたいです!
ポチッ!とよろしくです→

蜜蜂と遠雷

直木賞と本屋大賞をダブル受賞した恩田陸さんの小説です。
>上下巻でタイトルがつながるカバーって...やるなぁ!(^^;
四人のピアノコンテスタントの物語です。
上・下巻の大作ですが、あっという間に読み終えてしまいました。
【あらすじ】
ピアニストが厳しいコンクールに挑戦するお話です。
コンクールを勝ち抜いていくという話なので、
足の引っ張り合いとか、どろどろした事件が起こるのかな?
と思いながら読み進みましたが、全然違いました!
才能あるピアニスト達が、それぞれに悩み苦しみながらも
努力し、お互いに影響され、助け合い成長していく物語で、
とてもワクワク・ドキドキする作品です。
ピアノ演奏の表現も素晴らしいです。
風間塵:16歳(鈴鹿央士)
本作品の主人公。
実家が養蜂業を営んでるため各地を転々としながら
生活している。
そのため、自分のピアノを持っていない。
弟子をとらないことで有名な世界最高峰のピアニスト
から見出されて指導を受けた謎の少年。
コンクールの本選に残ればピアノを
買ってもらえると親と約束している。
蜂農業の息子であることと野生的な演奏をすることから、
「蜜蜂王子」と呼ばれている。
亜夜:20歳(松岡茉優)
国内外のジュニアコンクールを制覇した天才少女。
でも、13歳の時に突然、母を亡くしたショックから
コンサートを放棄して失踪。
それ以来、ピアニストになることから逃げていたが
再起を目指してコンクールに挑戦する決心をした。
高島明石:28歳(松坂桃李)
楽器店勤務のサラリーマン・高島明石28歳。
ピアニストになることを諦めたつもりだったが、
どうしても諦めきれず、年齢制限ギリギリで
最後のチャンスにかけてコンテストに挑む。
天才ではないが、努力家で聴衆の心に残るピアノを弾く。
仕事と家庭があるため、なかなか練習時間が取れない。
サマル:19歳(森崎ウィン)
母親は日系3世のペルー人。
父親はフランス人貴族の血を引いている。
完璧な技術と音楽性の持ち主で
今回のコンクールの優勝候補。
子供の頃、亜夜と出会い、亜夜がピアノ教室に誘ったことが
きっかけで、ピアニストの道に入ることになった。
このコンクールで、亜夜と再会できたとを
とてもうれしく思っている。
この四人が、微妙に絡み合って、厳しいコンクールの
予選、本選へと進んでいきます。
楽器店に勤める明石は、練習時間があまり取れません。
少ない時間の中で賢明に練習に励む姿に、
優勝は無理だとしても、入選はしてほしいな...と
応援せずにはいられませんでした!(^^;
天才少女だった亜夜は復活できるのか???
>多分、小説の流れからいくと、感動的な復活に
なりそうに思うけど、どうかな???
塵は、異端であるため審査員の評価は賛否両論。
そのため、いつもギリギリで審査を通過します。
でも、コンクールが進むにつれて、審査員の評価が
どんどん良くなってきます。
果たして、マサルを抑えて、塵が優勝するのか!?
小説は先の展開が楽しみで、かなりのスピードで
読み進みました。
最後までドキドキ・ワクワクでした。

小説がとても面白かったので、映画の公開を楽しみにしていました。
んで、昨日、仕事帰りに映画を観てきましたが...
映画は、この長編大作を2時間ほどにまとめるには
ちょっと無理があったのかな...と思いました。
4人が、過去に微妙に絡まっている大事なシーンが
うまく描かれていないのが残念でした。
とっても大事なエピソードだと思うので、
あのシーンが省かれてるってどーなの!?
という部分がいくつもありました。
そのせいか、4人がお互いに影響されあって
成長していくシーンや、ピンチに助け合うシーンが
それほど感動的には伝わりませんでした。
小説では、こんな大事な時に自分の練習時間を割いて
相手のピンチを助けちゃったりして...いいの!?
あ~、本当に、純粋に音楽を愛してるんだなぁと
とても感動したんですが、映画ではその感動が薄かったです。
小説ではコンテストで誰が優勝するのかと
ドキドキしましたが、映画は小説ほどワクワク感がなかったです。
四人の俳優さんの演技は、素晴らしかっただけに、
ちょっと物足りなくて残念な作品でした。
映画では松坂桃李さん(高島明石)の演技が印象に残りました。
一番、小説のイメージに近かったかな...
鈴鹿央士さんの演じた風間塵は、もっと自由奔放なイメージだったので、
ちょっと奔放さが足りなかったように思います。
あ、鈴鹿さんが悪いんじゃなくて、演出の問題ですので~。(^^;
私の中では、風間塵はNHKで放映されていた「ピアノの森」の
一ノ瀬海(イノノセカイ)とダブってたので...(^^;
映画の残念なところばかり書いてしまいましたが、
ピアノ演奏はとても素晴らしかったです♪
小説の中に出てくる架空の作曲家の作品「春と修羅」は、
迫力のある素晴らしい作品でした!
映画を見に行った理由の一つが、
小説で表現されていたピアノの演奏を聞いてみたかったから
だったので、とても満足でした。
映画は、小説を読まずに映画を観た人には
分かりにくい部分が多かったんじゃないかな?と思います。
実際、映画館を出る時に「なんか、よくわからんかったな...」と
話してる人がいらっしゃいました。
映画しか観ていない方には、
是非小説も読んでいただきたいです!
ポチッ!とよろしくです→


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